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ゲーム・本の語り
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 アリプロでGOD DIVAという曲を聴いていたんですが、ふと「あれ、これもしかしてイントロ『夜の女王のアリア』じゃね?」とおもって調べたらそのとおりでした。
 アリプロはクラシックをちょこちょこ引用されているというのは知っていたのですが、まさかあの歌い手殺しと名高い夜の女王のアリアを持ってくるとはなんという歌手根性。流石、閣下と呼ばれるだけあるぜ。


 夜の女王のアリア「復讐の炎は地獄のように我が心に燃え」で一番好きな歌い手さんはディアナ・ダムラウさんですね。
 この方、声量もさることながら演技力もすっごいんですよ。気がつくと平伏したい気持ちでいっぱいになるというか。女王の威厳と狂気と怒りがあらすじよく知らなくても伝わってきます。
 いや、ほんとにおっかない(笑)
 

 あの高音域を連発しながら演技なんて難しいのに、この方座って歌ったりもするんです。座ってあの声量と音域を出せんのかと、当時は戦慄しました。わたしなんか、立っていてもろくすぽ歌えないのに。(お前と比べることが間違っている)


 また高音がかすれてなくて凄く綺麗。かすれてたり声量が乏しくなるなんてことがない。天性の才能とそれを生かすために努力を怠らなかった方の集大成というものは、ほんとに観ていて感動します。

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 聖剣伝説LOMの曲です。
 ピアノのイントロから始まる曲ですが、これスウェーデン語なのでぶっちゃけ歌詞は聞き取れませんがそれでも素敵な一品。
 なんていうか青い空の下に草原が広がっていてそこを思い切り走りぬけて行くというイメージが浮かびます。生命の躍動感に溢れているっていうか、のびのびしているというか。

 実際に日本語訳を見てみると生命への賛歌みたいな歌詞だったので納得。
 ゲーム自体も「生命」と「愛」をテーマにしていたので合ってるなー、と。草人ちゃんの「僕らはね、根っこで繋がっているの(ウロ覚え)」という台詞が、このゲームの本質なのだろうなぁ。

 

 
 

 一部のコアなゲームファンの中では鬱な神曲としてとても有名なこれ。
 ぼそぼそと抑揚のない声音。羅列する言葉たちの不気味さ。頭の中にいつまでも響く不協和音。一度聴くと妙に頭にこびりついて離れません。

 しかもこの曲の入ってるゲームはDOD、ドラッグオンドラグーンというのですがあまりにアレすぎて色んな意味で伝説のゲームです。ED自体全て絶望的なので、「きっときっと最後には希望が残っているはずだ・・・!」などと淡い希望を持って望まないのが吉でございます。ED全部見た日には、絶望のあまり燃え尽きたプレイヤーがTVの前で鎮座すること請け合いでございます。
 しかも登場するキャラクターが全員が全員精神的に病んでいる&倫理観がほぼ無いに等しい。
 例えば、人間相手に躊躇無く虐殺しまくる主人公(ルカ・ブライトを髣髴とさせる)を皮切りにホモでショタコンでマゾな聖職者、目の前で子供と夫を殺され、子供を見ると食べて(文字通り)ひとつになろうとする未亡人、何故かひたすらむかつく糞餓鬼こと勇者様(この不快感は確実に狙っている)、いきなり野太いおっさんの声になったり「ラララララ♪ ラララララ♪」と叫びながらくるくる回る姿があまりに常軌を逸している幼女、妹の婚約者は主人公が好きなのかその妹が好きなのかお前どっちなんだよな状態になったり、都合が悪くなると「ボク悪くないもん」と子供返りしたり。
 しかし一番輝いているのは主人公の妹です。
 女神として世界の封印を守るため幽閉生活を余儀なくされているのですが、ここで心清らかな乙女を描いてはいけません。彼女の中に渦巻く感情は世界に対する憎しみや、兄に対する恋慕(憧れるとかそういうレベルじゃない)といった、清らかさとはまったく無縁な聖女さまです。いや、そこが人間臭くてすごく素敵なんですが。

「私は女なのに、普通の女なのに。どうして、どうしてこんな。ちぇ、ちぇっ、クソが!」
「封印がなんだっていうんだよ。わたしを助けろよ!役にたたない男どもめ!助けてください。おねがい。たすけて。抱きしめて。お兄ちゃん」
「憎い、憎いよクソ野郎!こんな世界滅びればいい!」
「汚いの、わたし。女神なんかじゃない。諦めてるだけなの。お願い、お兄ちゃん、私に・・・・・・」

 こんな作品を作り上げたスタッフさんは、ノイローゼに悩まされなかったのだろうか。 

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